アンティークコインの販売

古代ギリシャ キジコス 「犬とツナ」エレクトロン貨 紀元前500〜450 XF 5/5

¥4,000,000

説明

詳細●紀元前500〜450年、古代アナトリア西部の港湾都市キジコス(現トルコ・バンダルマ近郊)で鋳造されたエレクトラム製スターテル金貨(EL Stater)です。表面にはマグロ(tunny)の上に飛びかかる猟犬が見事な立体感で描かれており、裏面はキジコス貨幣に特有の**四分割インキュース(quadripartite incuse)**で構成されています。ツナ(マグロ)はキジコス金貨によく見られる定番の図像モチーフであり、都市の海洋交易の象徴でもあります。このコインは**自然金(エレクトラム)**で鋳造されたもので、銀よりも高価な金を含む合金ゆえ、当時の経済的・政治的な力を象徴する存在でした。特にキジコスは、貨幣制度が発展した古代イオニア・リディア文化圏に属し、商業活動の要所として自国通貨が広域で流通していました。

 

●コインに描かれた犬とマグロは、当時の海洋交易と狩猟の象徴と考えられています。マグロは豊穣のシンボル的な意味合いも持ち、キジコスが豊かな漁場を擁し、海洋貿易で栄えていたことを示しています。また、犬は忠誠や警戒のシンボルであり、都市の守護や力強さを表しています。

.

●このスターテルは重さ16.18gの完全重量でありながら、Strike(打刻)・Surface(表面)共に5/5の最高評価を得ています(NGC鑑定 XF)。現在では市場に出回る機会が非常に少なく、明瞭な刻印が見えるものは極めて希少です。かつてはコレクター市場において見かけることも多かったものの、ここ数年はパタリと姿を消しており古代貨幣ファン垂涎の一枚となっています

額面1 スターテル
鑑定内容500-450 BC Mysia, Cyzicus EL Stater (16.28g) obv hound on tunny rv quadripartite incuse XF 5/5
管理番号002-0298